September 22, 2005

とりにんげんこんてすと

テレビで鳥人間コンテストを見た。
自作の人力飛行機で飛びまくるアレである。

日大が今回も素晴らしい飛行で優勝を決めた。
「凄い!!凄過ぎだ!!」と思ったのである。

が、僕はつらつら思った。

「じゃあ他のチームはそんなに駄目だったのか?」

そう考えてみる。

例えばパイロットだ。
どのパイロットも過酷な訓練を積んできたはずだ。
もし日大の飛行機が、全パイロットに提供されていたならどうなっていただろう。

飛行機の制作費や、製作時間、その苦労の量を比較したらどうなるだろうか。

日大の飛行機は、圧倒的に金と時間を掛けたので、凄い記録を出したのであろうか。

話しをまとめると、日大は「効率が良かったので勝った」のだと思う。
そしてその他のチームは「無駄が多くて負けた」のだ。

例えば、日大のパイロットは(訓練を積んでいるとはいえ)余裕を持って漕ぎ続けていた。
他のチームは、必死に漕ぎ続けていて、やたら哀れに見えたものだ。
このコンテスト、飛行機設計の時点で勝負が決まっているとも言える。
もちろん将来的には性能差は縮まっていくはずで、
その時には純粋にパイロットの体力と技能が勝敗を決めるのかもしれない。

僕が思うのは、同じような事は全ての業界に当てはまると思うのだ。

例えば日本の車メーカーであるが、
やっている事を分析したら、多分どのメーカーもほぼ同じ事をやっている。
開発にせよ営業にせよ、人間がやっている事として大差は無いはずだ。
少なくとも、どのメーカーも生き残りをかけて必死にやっていると思う。
しかし、現実にはトヨタが圧倒的に強い。
「頑張るのは当たり前、どのポイントで頑張るか」
そういう効率の良さというか、見極めがトヨタはスキルとして持っている気がする。

小説を書いたり絵を描いたりするのも同じ事で、今の世の中全国に凄い奴らがいる。
セミプロがあまりに多いので、ネットで検索すると何気にうんざりするくらいなのだ。
でも、彼らがプロではないというのは、頑張るべきポイントを得ていない事を意味すると思う。
彼らは日大製飛行機に乗ってないのだ。
あまり距離の出ない飛行機に乗って、でも必死に汗をかき、頑張っている。
それだけでも美しく感動的であるが、しかし日大機の与えてくれる感動には及ばない。
願わくば、自分達は美しく優雅に飛びたい。
難しい事ではあるが、理想は持っていないと無様に落ちるしかないと思うのだ。

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May 21, 2005

沈みゆく船

船が存在する目的は、人や荷物の運搬、観光等が主であろう。
しかし自分を船に喩えると、まるで自分は沈みゆく船のようだ。
すなわち、船底に穴が開いていて、水がどんどん入ってくる。
仕方が無いので推進動力を用いて水をポンプで汲み出す。
すると、船は沈まないのだが、その代わり全く前進できない。
第三者から見ると、船は優雅に漂っているようで、内部で深刻な状況が起きているようには見えないのだ。

趣味で創作活動をやっている自分にとって、休日は作業を進める為に非常に大切なものだ。
自分の本心にはやりたい事が山積みで、無駄にぼんやりゴロゴロ過ごすなど考えられない。
しかしこの2日間、敢えて自分は怠惰に過ごした。
身体に疲労が蓄積しており、頭痛も治っていない。
なんとか休日中に本来の体調に戻さないといけない。
自分なりに考えて、休んでみたり運動してみたり、音楽を聞いたり本を読んだり
心身に癒しを得られるよう努力してみた。
その効果は今一つで、「やらないよりはまし」程度に終った。

若い頃は疲れを取ると言えば「寝る」事を意味していて、
それで全て解決していた。
しかし、今の自分はそうではない。
情けなく思う反面、これが人間なのだなあと感じる。
船はいつか沈む。
沈まない船は無い。
願わくばその前に、新しい港に辿りつきたい。

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March 27, 2005

人間の欲望とか

僕は最近まで、人間は幸せを求めて生きていると信じてきた
しかし、今日ふいに気付いた
多くの人間は、「幸せに生きること」を求めてはいない
単に、「楽に生きること」を求めている
幸せの定義は様々かもしれないが、
一般に自己実現や目標の達成には努力を要する
そして、努力を継続すれば目標に近づいていく
到達できるかどうかは別としても、
確実に目標に近づいていくのであって、
それ自体も「喜び」なのかもしれない
ところが、多くの人は目標や結果は求めるが
それに見合った努力は敬遠する
「楽をしたい」からだ
宝くじで3億円を当てようと考える人は多い
多いからこそ宝くじはビジネスとして成立する
しかし、3億以上の収益を上げるビジネスにチャレンジする個人は少ない
僕が愕然としたのは、プライオリティについてであった
結局のところ、多くの人間には夢や野心が無く、
それらに向かって努力する意思も乏しい
もちろん、厳密に言えばそのような人種も存在するのだが、
その人達はヒーローまたはヒロインであって、特別な存在と認識している
ニュースを見れば、「凄い奴」が登場する
彼らは「憧れ」であって、現実的な目標ではない
起業したい人、スポーツ選手になりたい人、作家になりたい人、芸術家になりたい人、
様々いるが、なれる人は結局真剣に、本気で執着した人達のみであろう
その道が平坦であるはずも無く、安易なはずもない
結局は成功の秘訣は「執着心」にあるのではないかと僕は思う
努力や忍耐や苦痛を、自己目標の為に引き受けるか否か
普通の人は、そんな事はまっぴらごめんであって、
もちろん全く苦労の無い人生も有り得ないが、
かといって、「この程度で良かろう」と、自分に言い聞かせながら
大きなシステムの中で、小さい歯車として自らを機能させながら生きていく
それはとても楽であり、だから娯楽も金で買う
人生を楽しむことを他者に依存しながら、人生を食い潰していくのだと
僕は思う

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